イギリス看護師の就活

UK就活体験記①|外国人看護師求人に応募して内定をもらうまで

この記事はイギリスNHS病院の外国人看護師向けの求人についての就活体験記をまとめています。時期や状況によってイギリスの外国人看護師向けの求人事情は変化します。私の場合は新型コロナの影響を大きく受けました。あくまでも私が就活をしたときの一例として参考にしてください。

日本人看護師がイギリスに看護師免許を取得するためには、イギリス看護助産協会(NMC)に登録する必要があります。合計3つの試験を受ける必要があり、2つ目の試験CBTに合格することでイギリスの外国人看護師向けの求人に応募できるようになります。

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私は2020年秋に本格的に就活を始めました。イギリス就活体験記では、応募から内定をもらうまでのプロセスと就活をして見えたイギリス外国人看護師求人の現実などをシェアしたいと思います。

外国人看護師向けの求人がない

2020年7月、外国人看護師向けの求人の応募条件である2つ目の試験CBTに合格しました。「これで就活ができる!」と期待しましたが、新型コロナの影響で儚く頓挫しました。

イギリスは4月に第一波を経験しました。7月頃はロックダウンの効果もあり数字的には感染者数が減少傾向にありましたが、現場は依然として大変な状況だったと思われます。

このときはエージェントを利用して就活を行っていました。定期的に求人の問い合わせをしましたが「今は外国人看護師向けの求人がない。いつ再開されるか分からない。」と言われていました。

もともと秋頃に渡英を予定していたためもどかしさを感じましたが、最前線で働く医療従事者が過酷な環境下に置かれている姿を見て致し方ないと思いました。今度の見通しが立たない状況の中、ただ過ぎていく時間に焦りと不安が募る日々を過ごします。

求人が見つかる

11月初旬、エージェントから突然の連絡がきます。ロンドンの複数のトラスト(複数の病院のグループ)が参加する外国人看護師向けのプログラムの求人でした。どこの病院に選ばれるか分からないことがネックでしたが、評判の良い病院も多くサポートも充実していたため応募する価値は十分でした。

それでも迷いはありましたが、3ヵ月待ちわびてやっときた求人です。この他に有効求人はなく、次の求人はいつになるか分からないと聞き、私は「このチャンスは逃せない!」と速攻で応募を決めました。なかには評判がいまひとつな病院もありましたが、良い病院に配属されることに賭けました。

応募のときに提出した書類

  • 身分証明書(パスポートのコピー)
  • CV(履歴書)
  • 出生証明書
  • 看護師免許
  • 過去3年分の職歴と推薦人の連絡先
  • 犯罪経歴証明書
  • 健康証明書
  • 住所証明

エージェントと病院によって応募のときに提出する書類は異なります。有効期限がある書類も含まれるため事前の準備はおすすめしません。

初めての面接

面接は日本時間の深夜1:30からでした。眠たい目をこすりながら開始時間を待ちます。インタビューが遅れることも想定して臨みましたが、面接は時間通りに始まりました。

面接官は全部で3人、リクルート担当から1人、その他の部門(忘れました)から2人でした。一般的な質問と臨床についての質問を9つ聞かれ、20分ほどで面接は終了しました。面接官はフレンドリーで終始リラックスした雰囲気でした。IELTSスピーキング試験のほうがよっぽど緊張感がありました。看護に関する問題もきちんと答えることができ、手応えを感じた面接となりました。

内定をもらう

翌日にはエージェントから仮内定(conditional offer)の連絡をもらいました。初めての海外就活でオファーをもらえたことに飛び上がって喜びました。

肝心の就職先を見てみると、聞いたことのない病院名が書いてあります。調べてみるとあまり評判の良くない病院のようでした。一瞬迷ったものの、一刻も早く渡英して前に進みたかったのでオファーを受けました。これでやっとイギリスに行けると私の心の中は喜びと期待でいっぱいになりました。

ですが、結局このあと悩んだ末に再就活を決断します。次の記事で詳しく書きますが、このあと時間が経つにつれて就職先に対する懸念が大きくなっていきます。当時は就活に関して全面的にエージェントに頼っていたのでリサーチも十分ではなく、イギリス外国人看護師求人の実際をよく知らないまま進んでいました。

きちんとリサーチができていないため、自分が知識不足であることさえ気付けていませんでした。何より初めての海外就活でオファーをもらえたことが嬉し過ぎて判断能力が鈍っていたと振り返って思います。とにかく一回目の就活は反省点ばかりです。

参考:コロナ病棟が自分の職場になった日

ABOUT ME
Mari
Mari
日英看護師。2012年看護師免許取得。総合病院勤務を経てカナダへ医療英語留学を経験。2021年に渡英しイギリス看護師免許を取得。ロンドンNHS病院の循環器病棟に勤務。

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