イギリス看護師の就活

UK就活体験記②|就職手続きから再就活を決断するまで

こんにちは、Mari(@Mari_Nurse_SA)です。

本カテゴリーでは、イギリスNHS病院の外国人看護師向けの求人の就活体験記をまとめています。あくまでも私の個人的な体験記です。時期や状況によってイギリスの外国人看護師向けの求人事情は大きく変化します。私が就活をしたときの一例として参考にしてください。

体験記第一弾は下記から読めます。

UK就活体験記①|外国人看護師求人に応募して内定をもらうまでこんにちは、Mari(@Mari_Nurse_SA)です。 日本人看護師がイギリスに看護師免許を取得するためには、イギリス看護助産協会...

やっと舞い降りた求人のチャンスを手に入れ、ようやく渡英が見えてきました。そんな喜びは束の間、就職手続きを進める中で不安が少しずつ募っていきます。

就職手続きについて

イギリス外国人看護師の就職の流れは、大体次のような流れで進んでいきます。

イギリス外国人看護師の就職の流れ

  1. 求人へ応募
  2. 面接への招待
  3. 面接を受ける
  4. 仮内定をもらう
  5. 必要書類を提出する
  6. 本内定をもらう

このなかでも一番大変なのが⑤必要書類を提出するです。欧米やアジア諸国のほとんどの企業が採用の際にリファンレスレター(推薦書)を求められます。

リファレンスレターとは、現在(または以前)勤めている会社の上司からもらう推薦状のことです。海外の企業ではCVと同等に重要な書類です。

NHS病院は、基本的に過去3年分のリファレンスの提出が必要です。なかには直近の職場の上司2人のみで良い場合もありますが、基本は3年分となっています。病院またはエージェントが用意した指定のフォームに勤務先の上司に記入してもらいます。提出はすべてメールで行われます。

日本には存在しない書類のため上司の協力を得ることに一苦労します。しかも書類には病院印またはレターヘッドが必要です。上司が個人的に対応してくれればラッキーですが、日本の会社はお堅いのでそう簡単にはいきません。まずは上層部から正式な許可をもらい、翻訳を作成、上司が確認、書類を作成、返信用メールを作成、上司に返信してもらう…など完了までに結構な時間がかかります。

私の場合は過去3年の間に留学・ボランティア・何度か転職し合計で6ヵ所からリファレンスが必要になりました。6人にリファンレスを頼むのはかなりの労力がいりました。なかには途中で音信不通になる上司もいて本当に苦労しました。

書類を準備している間はストレスフルでまさに”やりがいを越えた量”でした。

募っていく不安

手続き中に今まで見て見ぬふりをしていた問題が浮上します。就職先の評判には、内定をもらってから自分でリサーチをしました。レビューには病院スタッフの対応が良くないなど好ましくない情報が目立ちます。そして周囲の治安も決して良いとはいえないエリアでイギリスに行ったことのない私にとっては不安だらけでした。

そしてイギリスで看護師をしている友人から就職先についてリアルな評判を教えてもらいました。このアドバイスをきっかけに就職先を変えようと思い、エージェントに相談します。プログラムに参加している病院の中で変更はできないか交渉しました。一週間以上待ち、催促して受け取ったのは「あなたの就職先は〇〇病院です。」という返事でした。

文面からは、もはや人事担当に聞いてもないような印象でした。そのような中でもリファレンス提出がいくつか完了していき、手続きが着々と進んでいきます。手続きが進んでいく喜びもあり「もう仕方ない」諦めようという気持ちが漂います。

行ってみないと分からないこともある。何か問題があればすぐに転職すればいい。そう自分を励ましている間にリファンレスとその他の書類の提出が完了します。

ちなみにリファンレンス以外の書類はすんなりと集めることができました。

届いた契約書

すべての書類提出後、本内定(unconditional offer)をもらいました。不安を抱えながらもやっともらえた本内定にホッと胸をなでおろしました。

後日、送られた契約書を見て目を疑います。契約内容を見ると求人広告とは異なった内容が書かれていました。

多くのNHS病院では、外国人看護師に対して手厚いサポートを提供しています。私が応募した求人には、下記のサポートが紹介されていました。

サポート一覧

  • IELTSとCBT受験料
  • NMC登録費
  • ビザサポート
  • イギリスまでの航空券(£800まで)
  • 空港でのピックアップ
  • OSCE対策講座
  • 初月の賃貸
  • 契約満了時(3年)に日本行き航空券

契約書をよく読むと、初月の賃貸は給料から天引き、契約満了時の航空券の記載がありません。評判の良くない病院だったため3年以上働く予定はなく、最初から航空券はないものと考えていたため流せましたが、初月の賃貸天引きがどうしても引っ掛かりました。

初月の賃貸がなくても十分魅力的なサポートですが、虚偽の広告です。すでに病院を選べないことを妥協したので初月の賃貸まで妥協したくありませんでした。

エージェントに連絡すると「すぐに修正してもらう」と連絡がありました。数日後に修正したスクリーンショットが送られてきましたが、肝心の修正された契約書がいつになっても送られてきません。このときは渡英を延期していたため気長に待つことにしましたが、1か月経っても一向に送られてきません。

募っていく不安②

修正した契約書を待っている間に就職先への不安が徐々に増していきました。評判の良くない病院で今後のキャリアアップが望めるのか、治安の良くない地域で初めてのイギリス生活を安全に送れるのか。

他にも不安材料が増えていき「この不安を抱えたままイギリスに行けない」と強く思うようになりました。

私がイギリスで看護師を目指した理由のひとつは「自分で働く部署を選べる」からです。自分で働く場所を選びたくてイギリスに行くのにこれでいいのか。良いはずがない!と思いました。

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内定をもらってから再就活を決めるまでの4ヵ月間、ずっと悩んでいました。もう決まったから仕方がない。就職先とエージェントに申し訳ない。そしてリファレンスを再度上司に依頼することを考えるとどうしても行動に移せませんでした。

ですが「自分が納得した場所で働きたい」という意志が明確になってからは、何をやるべきかはすぐに見えてきました。

次は、2回目の就活の体験記です。

今回の事前リサーチ不足の経験をもとにイギリスNHS病院のリサーチ方法をまとめています。

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以上、UK就活体験記②|就職手続きから再就活を決めるまででした。

ABOUT ME
Mari
Mari
看護師/IELTS講師(OA7.5) 2012年看護師免許取得。総合病院勤務を経てカナダへ医療英語留学を経験し、現在イギリス看護師免許申請中。ロンドン市内のNHS病院に就職予定。

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