はじめに
イギリス看護師免許を取得するために、英語試験対策を始めた2019年から渡英し免許を取得するまでの2021年までの道のりを時系列でまとめた。ちなみに私が目指した時期は、ちょうど新型コロナ感染症が蔓延し始めた頃であり、各プロセスで数ヵ月単位で遅れた。
時系列まとめ
- 2019年6月 イギリス看護師になることを決心する
イギリスで看護師になることを決心し、英語試験(IELTS)の対策を本格的に始めた。
- 2020年1月 IELTSスコア達成
IELTSは英語学習のために何度か受験していて直近のスコアはOA 6.5だった。免許申請に必要な規定のスコア(各7.0, ライティングは6.5)を取得する必要があり、勉強に集中するために仕事は週4勤務の派遣に切替えた。
仕事の日は3時間、休日は5-7時間は勉強というストイックな生活を約8ヵ月間続け、5回目の受験で規定のスコアを達成した。
ちなみに3回目の受験で答案用紙に答えを書き忘れるミスを犯した。それがなければスコア達成していた可能性もあり、学習の後半はメンタルはボロボロになった。大げさに聞こえるかもしれないが、IELTS学習期間は人生の中でトップ3に入るくらい辛い経験だった。当時は人生のすべてがIELTS中心に回っていて、スコア達成することが何よりも大切だった。
2月頃から新型コロナ感染症が蔓延し始め、生活様式が大きく変化していった。
- 2020年5月 NMC申請開始
英語試験をクリアし、イギリス看護助産協会(NMC)に申請するも、厚生労働省が非協力的でスコア達成から申請までに数ヵ月かかった。
IELTS合格後は次の試験であるCBT対策を始めた。
- 2020年7月 免許審査完了、CBT合格
2020年の秋からイギリスの看護師免許がオンライン申請になった。手続きが変更されてから申請するのは私が初めてだったこともあり、厚労省からは前例がないと断られ、IELTSを全力で頑張った努力が踏みにじられた気持ちになった。NMCの配慮もあり、最終的には厚労省の協力を得ることができて最初の審査が完了した。審査完了後、CBTをすぐに受けて合格。
- 2020年9月 追加書類提出
CBT合格後、追加書類をNMCに提出した。この書類は最後の試験OSCE合格後にまとめて審査を受ける。
- 2020年11月 就活、内定をもらう
エージェントを通して面接を受けたロンドンの病院から就職内定をもらう。しかし、新型コロナの状況で渡英時期は年明けと伝えられる。
- 2021年4月 再就活、現在の勤務先から仮内定をもらう
内定をもらった就職先のリサーチをしたところ、あまり環境が良くないと知り再就活を決める。ロンドン市内の病院を中心に個人で就活し、現在の勤め先から内定をもらう。新型コロナの影響で受け入れが滞っており、9月から就業開始と伝えられる。
- 2021年7月 ビザスポンサーシップ(CoS)をもらう
内定をもらったあとは、健康診断やワクチンなどの必要書類、推薦書を提出し本内定をもらった。そのあとにビザ申請に必要となるビザスポンサーシップ(CoS)をもらった。
- 2021年8月 航空券購入、ビザが届く
- 2021年9月 渡英
当時は到着後の隔離が必須で病院が用意してくれた宿泊先で10日間を過ごした。イギリスにいるのにイギリスに到着した実感がなかった。それから最終試験OSCEの研修が始まり、怒涛の研修期間を過ごす。
- 2021年10月 OSCE受験、合格、就業開始
- 2021年11月 看護師免許(PIN)取得
まとめ
私がイギリス看護師を目指してから試験内容の変更はあったが、申請方法は基本的に変わらない。
目指しているときはとても長い道を歩いている気分だった。イギリス看護助産協会、厚労省などの各手続きは待つことが多く、上手く進むかどうか心配で気持ちがすり減った。当時は免許が欲しい一心で常に見えない不安と戦っていた気がする。
実際にイギリスで看護師として働き、嬉しいこと・大変なことはたくさんある。楽しいことだけではないし、現実も見えて常にハッピーとは言えないけど、海外で看護師になるという長年の目標を達成したのは素晴らしいことだし「あのとき頑張ってよかった」と思える。