こんにちは、Mari(@Mari_Nurse_SA)です。
NMC登録では、NMC公式HPの情報と私が経験した申請プロセスをもとにイギリス看護師免許の申請の流れとポイントを紹介しています。
今回取り上げるプロセスは、申請後に行われる免許審査(Third party verification)です。
免許審査の流れ
申請後、NMCは提出された看護師免許の確認と審査(Third party verification – Qualification regulator verification)に入ります。
日本の看護師免許の登録先は厚生労働省です。NMCは申請を受けたら厚労省にメールで連絡を取ります。
NMCが免許登録先に申請者について問い合わせメールを送る
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メールに対して登録先が対応
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免許の整合性を審査する
申請が完了するとNMCより厚労省へリンク付きのメールが送られます。登録先はそのリンクにアクセスし対応をします。NMCが申請者の免許の整合性があることを確認できれば審査は終了です。
NMC申請前に厚労省に連絡し、イギリス看護師登録のために対応をしてもらえるよう事前に依頼が必要です。
厚労省と免許審査
上記のメール対応について厚労省に依頼しましたが、残念ながら厚労省はNMCの免許審査メール対応が不可となっています。理由は発行された証明書(免許)の証明はできないからだそうです。そして外部リンクにアクセスして対応することが困難と説明をうけました。
何度も必要性を説明し何とか対応してもらえないか交渉しましたが、一貫して対応できないという返答は変わりませんでした。納得し難い理由ですが、私が申請した2020年月5時点では免許審査のメール対応はできないと言われました。
その後、厚労省がメール対応ができるように動いてくれた時期もありましたが、残念ながら2021年6月現在もメール対応は不可となっています。
免許審査の対応
厚労省はメール対応はしないと一貫しているため、他に方法で免許審査をしてもらう必要があります。
上記の事情をNMCに相談したところ、行政処分関係英文証明書(Certificate of good standing)を代わりに送ることを提案されました。
行政処分関係英文証明書は、看護師として行政処分を受けていないことを証明する書類です。この証明書にも免許情報が記載されているためこの証明書を利用して免許審査をしてもらうことになりました。
厚労省に依頼する
上記の対応を厚労省に依頼したところ、行政処分関係英文証明書をNMCにメールで送ることは可能という返答をもらいました。
そのあとは行政処分関係英文証明書の発行願いを申請し、担当の方に作成した証明書をスキャン(PDFまたはJPEG)し、NMCへの返信メールに添付をお願いをしました。また、NMCへの返信は自分で書く必要があります。担当の方が確認できるように和訳もあわせてメールを送ります。
申請から約1ヵ月半後、証明書が作成がされNMCへの返信が完了しました。(看護師の英文証明書の発行は1ヶ月前後かかります。)
審査にかかる時間
免許審査は本来ならば営業14日以内に終えるとされていますが、合計で約2ヵ月半かかりました。この方法で審査をする場合は約2ヵ月はみておきましょう。免許証と行政処分の書類を手動で照合するため、かかり時間がかかるようです。
審査結果について
厚労省がNMCから送られたメールの対応を完了すれば免許審査は終了します。審査審査が終了するとNMCよりTest of Competence Invitationという以下のメールが届きます。

結果を確認する
上記のメールが届いたら以下の2点をチェックします。
①NMCオンライン
NMCオンラインにログインしステイタスが変わっているか確認をします。

② Qualification Regulator Verification
審査が完了すると免許審査の結果を見ることができます。Qualification Regulator Verificationの横にある”View”というボタンをクリックすると結果を閲覧できます。

Your eligibility regulator verifier for your qualification has: 以下に結果が書いてあります。
Your qualification has: 以下が”match”となっているか確認します。
indicated that your information details matched their records
このときに“did not match”だった場合は、すぐにNMCに連絡し理由を問い合わせましょう。同時に厚労省に対応内容を確認することをおすすめします。
上記の流れで免許審査は完了です。免許審査後に2つ目の試験、CBTを受験することができます。CBTは日本で受験が可能です。

これから申請する方へ
これから申請する方は、まず厚労省にNMCのメール対応について問い合わせをしてみてください。私と同じように発行した免許の証明はできないといわれた場合は、行政処分関係英文証明書のスキャンを代わりに添付して返信することを依頼してみてください。
おわりに
申請手続きで一番時間かかるのは免許審査です。この方法は時間がかかりますが、NMCより承認された実績があります。2020年以降、NMCに申請した日本人看護師はこの方法で免許審査を行っています。今まで約10人の前例があるため確実性のある方法です。
もし申請された方がいましたらこの方法で免許審査の結果がどうだったかコメントや問い合わせ問い合わせで教えていただけると幸いです。
以上、【NMC登録②】イギリス看護師免許の免許審査の流れでした。