イギリス看護師のキャリアアップ
イギリス看護師のキャリアアップは、自分次第。キャリアアップは個人の自由になっていて、自分の好きなようにキャリアプランを決めることができる。
違う分野への転職、昇進、希望降格、フルタイムからパートへの切り替えなど、キャリアプランやライフステージに合わせて進路を決めることができる。キャリアアップをすれば、その分だけ責任も増えるからあえて現職で留まる人もいる。キャリアプランは十人十色で正解・不正解はない。イギリスには異動制度はなく自分の好きなようにキャリアを形成できるところが気に入っている。
キャリアの種類
イギリス看護師のキャリアには大きく4つに分けられる。
- 臨床
- 教育
- スペシャリスト
- リサーチ
イギリスの看護師免許(PIN)を取得したら、多くの人が国営病院(NHS)でバンド5看護師としてキャリアをスタートする。病院の他にはクリニック(GP)、コミュニティなどの選択肢もある。
医師を除くNHSで働くすべての職員はバンド制になっていて、各バンド毎に役職や給料が定められている。このバンドは標準化されておらず、各トラスト(複数の病院の集まったグループ)、病院、部署によって異なる。
イギリス看護師のキャリアは多彩でたくさんの役職が存在する。日々の業務のなかで多くの看護職と関わるので日々の業務を通して興味のある分野を探してみると良い。
院内のサポートを活用する(無料)
NHS病院はスタッフのキャリアのサポートが充実している。各病院には看護師の教育とキャリアに特化した部署があり教育専門の看護師が従事している。
各トラストはイントラネットと呼ばれる職員向けのホームページを持っている。イントラネットから看護師の教育のページと担当者を確認し、どのような教育・キャリアサポートがあるか調べることをおすすめする。
- ジョブアプリケーションの書き方のワークショップ
- インタビュー(面接)のワークショップ
- キャリア相談
- コーチング
- メンタリング
おすすめのリソース
イギリスで看護師としてのキャリアアップを目指すなら、そのキャリアに必要な経験と学歴を知ることが欠かせない。今回はイギリス看護師のキャリアアップについて役立つリソースをすべてシェアしていく。このリソースは私がイギリス看護師になってからシニアスタッフナース(Band6)に昇格するまでの3年間に集めたもので、キャリアアップの土台となる情報収集ができるリソースになっている。
イギリス看護師最大の労働組合。まず全員におすすめするのがRCN(王立看護協会)で入っておいて損はない。イギリス看護師をサポートする立場にあり、さまざまなサービスを提供している。
継続教育とキャリア支援が充実していて新卒からベテランまで、すべてのキャリアステージに対応している。RCN Careers resourcesはキャリアの総合ガイドでここからさまざまなサービスにアクセスすることができる。
私がよく使うのは図書館サービスで文献や雑誌にアクセス、ダウンロードができる。アカデミックな医療・看護英語に触れられるので勉強にかなり役立っている。追加料金を払えばオンラインコースやRCNのニュース記事を購読することもできる。
また、政府との給与交渉を担っているのはRCNなので私たちの声を反映させるためにも組合加入は大きな意味を持つと思う。
リソースリスト
下記はキャリア・学習・アカデミア・リーダーシップ・ニュース・ソーシャルメディアの6つのカテゴリーに分けて合計14以上のリソースを紹介している。イギリス看護師として学び、働き、キャリアアップしていく上で役立つリソースが詰まっている。
キャリアアップの基本の情報、大学のコースの課題の書き方、医療英語の学習、看護師向けの学習リソース、ソーシャルメディアの活用など