NHS就活シリーズは、2019年〜2020年にかけて行った私の就活経験をもとに書いています。
はじめに
イギリスにはNHSと私立合わせて1,250以上の病院があります。数多くある病院の中から自分に合った病院を探し、納得して入職するためには事前のリサーチが重要です。
実際に働いてみないと分からないこともありますが、働く前にある程度の評判は調べることができます。今回は、病院選びのリサーチ方法とポイントをシェアします。
病院選びのポイント
気になる病院や求人を見つけたら、まずは下記項目を確認してみましょう。
- 病院の特徴(急性期、慢性期、回復期、リハビリ)
- 病床数
- 提携している大学
- 教育・トレーニングの充実度
- 力を入れている治療など
病院の特性を掴み、自分が働きたい病院像をマッチするか確かめます。キャリアアップに力を入れたい場合は、教育にどの程度の力を入れているかも重要です。各病院サイトには看護師向けにどのようなコースがあるか記載されています。
また、提携している大学によって特徴や強みも異なります。大学院の修士コースやディプロマなども調べて自分の興味とキャリアにマッチしているか確認してみましょう。
病院の評判をリサーチする
Google, Facebookレビュー
一般的な評判をみるならGoogleとFacebookのレビューが一番です。患者目線の率直な意見を読むことができます。良い評価・悪い評価のどちらもチェックし、悪い評価はどういった点で低く評価されているのか確認をします。その評価を読み、自分がどう感じるかで判断してみるとよいと思います。
ハッシュタグ検索や病院名を入力し、Twitterユーザーがその病院について何を発信しているかチェックできます。また、Twitterアカウントを持っている病院も多いため探してみましょう。ユーザーからのリプも参考にしてみてください。
ニュース記事
病院名を検索したら”ニュース”ボタンをクリックすると、その病院に関するニュース記事が出てきます。掲載されているニュースはポジティブ・ネガティブどちらが良いか、大きな医療事故やトラブルを起こしていないか確認します。
CQC
CQCはCare Quality Commisionの略で日本の病院機能評価にあたります。NHSとは独立した第三者機関です。医療・福祉サービスをより良くするために評価・改善の奨励を行っています。
評価はOutstanding, Good, Requires improvement, Inadequateの4段階です。CQCである程度の病院の質が見えてきます。検索バーに病院名またはトラスト名を入力すると評価とレポートが閲覧できます。
World’s Best Hospitals
Newsweekが毎年出している世界の病院ランキングです。さまざまな項目を評価し、ランキングが作成されています。ランキングがすべてではありませんが、ある程度の信頼と実績があるといえます。
治安と地域柄
病院の患者層は地域によって左右されます。イギリスは階級社会であり、日本より貧富の差も激しいです。富裕層・中間層・貧困層で居住区がはっきり分かれている場合も多く、エリアによって患者層もさまざまです。
治安に関しては、周辺エリアの犯罪率やどのような犯罪が多いか統計を調べます。また、Googleマップのストリートビューは周囲の雰囲気をチェックするのに最適です。
友人に聞く
もし付近のエリアに友人がいる場合は、病院の評判について聞いてみましょう。いない場合は、SNSでそのエリアに住む日本人や実際に働くスタッフを探してコンタクトを取ることもできます。
まとめ
今回紹介したリサーチ方法を統合すれば、大まかな病院の評判や雰囲気が見えてきます。病院によって評価はさまざまであり、世界各国どこでも評判の良い・悪い病院があります。
自分が納得した病院で働けるよう事前にリサーチはしっかりと行いましょう!各レビューとCQCは必ず押さえておくことをおすすめします。
おわりに
私は二度のNHS就活を通して「自分が働きたいと思う病院を選ぶことが大切」だと学びました。早く仕事を決めたい焦る気持ちは、判断力を低下させるため注意が必要です。自分が納得・安心してイギリス看護師としてのスタートを切れるよう、病院選びは入念に行うことをおすすめします。
参考: