海外で看護師になるには、結構なお金がかかります。今回は、イギリス看護師登録にかかった費用と就職先からのサポートについてシェアします。
総費用内訳
NMC登録費用
イギリスで看護師になるためにはNMC(Nursing Midwifery Council)に登録する必要がある。登録には審査料、登録料、各種試験代がかかる。
私の場合は、OSCE受験料を就職先が負担してくれたため費用をかなり抑えられた。NMC登録の中ではOSCE受験料が一番高い。
| 免許審査費 | 19,280円 |
|---|---|
| CBT受験費 | 12,710円 |
| 免許登録費 | 21,330円 |
| 小計 | 53,320円 |
イギリス看護師免許登録にかかる費用(ポンド)については以下の記事にまとめています。
書類費用
| 卒業証明書 | 1,000円 |
|---|---|
| 成績証明書 | 1,000円 |
| 上記送料 | 700円 |
| 翻訳費 | 12,100円 |
| 英文残高証明書 | 520円 |
| その他送料等 | 2,160円 |
| 小計 | 17,480円 |
小さいけど細々とした出費になったのが、書類費用。英文残高証明と翻訳は、就職手続きの際に住所証明として使った。
IELTS費用
| IELTS受験料 | 126,900円 (5回分) |
|---|---|
| PlusOnePoint | 81,640円 |
| ベストティーチャー | 48,600円 |
| Simon E-book | 2,900円 |
| IELTS blog採点 | 7,740円 |
| オンライン英会話 | 27,550円 |
| 小計 | 295,330円 |
総費用を最も占めたのは、英語試験のIELTSだった。NMC登録よりはるかに高くて、こんなにお金をかけたのかと今でもびっくりする。
英語試験にかかる費用を安く抑えることができれば節約になるが、英語試験を突破しないと始まらない。必要な投資として割り切る潔さも必要だと思う。IELTSの目標スコアを取るために、たくさんのお金とエネルギーを使った。おそらく、ほとんどの人がIELTSやOETの語学試験に一番お金をかけている。
純粋に免許の申請に関連する費用のみを合計すると合計約37万円で、その多くをIELTS関連が占める。申請関連の費用だけでいえば、イギリスは英語圏の中でも圧倒的に費用が安い。
私は日本を拠点にイギリス看護師を目指したので、就職に必要な書類や移住にかかった費用も以下にまとめた。
就職前の健康診断
| 健康チェック | 13,200円 |
|---|---|
| 健康診断書 | 5,500円 |
| 健康診断 | 47,290円 |
| 健診英文証明 | 8,800円 |
| 出国前PCR | 15,000円 |
| 小計 | 89,790円 |
各健康診断は就職手続きのときに必須だった。医療者は、各抗体検査の結果を提出する必要があり、抗体の血液検査やレントゲンなどは保険適用外のため費用が割高となった。
その他
| 就職面接対策 | 18,950円 |
|---|
就職面接対策をオーストラリアで看護師として働く高橋奈央子さん(@AUS_otanko_Ns)にしてもらった。
ビザ・航空券
| ビザ申請費用 | 36,910円 |
|---|---|
| プライオリティサービス | 35,000円 |
| 航空券 | 219,610円 |
| 小計 | 291,520円 |
本来ならプライオリティサービスは必要なかったけど、渡英数週間前にビザを申請することになったため、念のためでプライオリティサービスを利用した。いま振り返ればプライオリティサービスは必要なかったと思う。
上記をすべて計算すると総計766,390円。就職先に負担してもらった分(£945=142,700円、当時のレート151円で計算)を引くと合計は623,690円の計算になる。
就職先からのサポート
就職先からは、さまざまな費用を負担してもらった。
- 空港までの送迎
- 隔離中の宿泊費と食費
- 隔離中のPCR費
- 交通費£10
- OSCE研修(無料、3週間)
- OSCE受験費£794
- OSCE受験地までの交通費
- OSCE受験のための前泊費
- 初月家賃
- 航空券代£700
- ビザ代£245
空港に到着したときはスタッフが出迎えてくれて、そのまま宿泊先まで送ってくれた。それからイギリス看護師免許をするまで、色々な形でお世話をしてもらった。
これらのサポートは病院によって異なり、主に海外からイギリス看護師を目指す外国人看護師向けに用意されている。あくまでも私の病院の話になるが、時が経つにつれて、少しずつサポートが減らされている傾向がある。どこの病院も予算が限られていること、経済的なサポートがなくてもイギリスで看護師になりたい人がたくさんいるため、少しずつ減らされているように感じる。
これらの経済的なサポートを受ける代わりに3年間は働くことが契約となっている。でも、途中で退職することも可能。契約の終了については、契約によって異なる。私の場合は、OSCE費用を全額または一部返金で契約を終了することができる。契約書(コントラクト)にサインするときには、こういった規約もすべて確認してサインすることが大切。これだけサポートしてもらって、OSCE費用の返金するだけで済むのは、かなり良心的だと思う。
総費用を振り返る
申請を始めたときから各費用をブログのためにまとめておいたものの、実際に総額までは計算していなかった。改めて計算すると大きな金額になったけど、就職先から費用を負担してもらったので総合的に費用は少なく済んだ。
この他にも移住に向けて細かな出費があり、直前は退職し収入がなくなるなど社会的な損失もあった。海外で看護師になるためには努力・時間・経済力が必須のため、現実的な計画を立てることが大切だと思う。
費用だけに関していえば英語圏の中でイギリスが圧倒的に安い。大学やカレッジに通う必要がなく、試験に合格さえすれば誰にでもチャンスがある。また、申請のスピードも迅速で語学試験に合格すれば1~2年以内に免許を取得することもできる。

