イギリス看護師としてキャリアアップを図るために受けたキャリア相談を受けてきた。今回は具体的にどのような相談だったかをシェアしていく。
キャリアクリニックとは
キャリアクリニックとは、看護師のキャリア支援をするために専門のスタッフが相談にのってくれる専門の部署である。私の勤務先には看護師のキャリアを支援する専門の部署があり、専門のスタッフ(看護師)が相談にのってくれる。このキャリアクリニックは、ロンドン市内の看護師を支援するキャピタルナースというプロジェクトのひとつ。
きっかけと申し込み
就職したときにキャリア相談の部署があることはまったく知らず、キャリアクリニックからキャリア相談のお知らせメールが届いたのをきっかけに知った。ある程度のリサーチを行ったあと、キャリアクリニックの申し込みをした。
事前準備
キャリア相談を受けるにあたり、事前に指定用紙に自分自身について記入するシートをもらった。期日までにメールで送信し提出完了。
事前に記入したこと
- 自己紹介
- 役割と期待されていること
- 次の目標について
- 強みと学習課題
- 今後の学習計画
- 仕事に対する満足度
- 相談したいことについて
キャリア相談当日
当日は2人の専門スタッフが相談にのってくれた。まず始まる前にキャリア相談は部外秘であり、ここで話したことは口外しないことを説明してくれた。特に秘密にしたいことはなかったが、相談者の安全が守られていることは有難かったし、おかげで病棟の大変なことなど内部事情を話すことができた。
事前に記入したシートを元に相談は進んでいった。私の現在の目標は、シニアスタッフとクリニカルナーススペシャリスト(CNS)になることだ。目標を達成するためには何が必要でどのような行動を取ったら良いか具体的なアドバイスをもらうことができた。
一番の収穫は、興味のある分野の専門看護師を紹介してもらえたことだ。担当のスタッフがCNSに直接連絡を取ってくれて見学(シャドーイング)をする機会を作ってくれた。シャドーイングの経験は下記の記事にまとめている。
苦手なこと
私は他人に自分の意見を伝えること、自分をアピールすることが苦手だ。イギリスでは自分の意見をアサーティブに伝えリーダーシップを発揮することが重要視されるため、私の弱みになっている。コミュニケーションにおける文化の差は大きく、謙遜と協調性を尊重する文化の中で育った多くの日本人が苦手意識を持っていると思う。謙遜をしてもマイナスになることは分かってはいても、つい控え目に物を言ってしまう傾向はまだ消えない。
そのことを自分の弱みであることを伝えると“Be vocal!”=自分の意見をはっきりと言おうとアドバイスをもらった。
相談を終えて
専門のスタッフから具体的なアドバイスをもらえたことは有益だった。目標のためにどのように行動したらよいか分かり、モチベーションがぐっと上がった。
今までキャリアについては「どこまでできるか分からないけど」と出来なかったときの言い訳をつけていたけど、今はできるまでやってみようという気持ちに変わった。私なら何でもできる!と信じてこれからも頑張っていきたい。
チャコナ@ChaconaAUS さんの「Mariさんなら何でもなれる」という言葉にとっても励まされた🧡 やりたいことに挑戦できるのは本当に幸せで恵まれたこと。 https://t.co/jvJmRjxzGj
— MARI (@MariNursing_uk) October 15, 2022
参考: