4年目を振り返る
イギリスで看護師になってからの4年目を振り返るときがやってきた。もうすでに5年目は始まっていて、時が過ぎる速さよりも年齢を重ねる速さに重みを感じる。
今までの振り返りはこちら。


楽しかった4年目
4年目は、とても楽しかった。楽しいこと、大変なことの両方を経験し、家族・パートナー家族・友達と強い基盤ができたおかげで移住してから一番安定した年だった。
仕事では、転職先の風土や価値観が私自身にとても合っていることが大きい。今年で看護師として働いて13年目、これまでさまざまな職場で働いてきたけど、今まで働いた職場の中で労働環境・人間関係ともに一番良い。
現在の職場は人種と年齢の多様性に富んでいる。精神的に自立したスタッフが多くて、離職率も低く、本当に働きやすい。やっぱり仕事は誰と働くかが一番大切だと思う。退院した患者さんがよく遊びに来るし、色んな人から愛されている病棟だと感じる。
転職先でも専門は同じく循環器だけど、同じ疾患でも病院によって治療やアプローチの違いがあっておもしろい。特にロンドンは病院によって役割と機能が大きく異なるから、その違いをはっきり見ることができた。転職したことで、経験・知識・人脈が広がったし転職して本当に良かった。
仕事的には、以前の職場でもバンド6としての業務を長らくしていたから特に大きく変わったことはない。メインは病棟での師長代行業務、ジュニアスタッフと学生の指導が中心になっている。

大学のコース
来年から大学でコースを受ける。アカデミックコースは学士レベルと院レベルがあり、今回は初めて院レベルのコースを受ける。
以前にコースを受けたときとは違って、今回は個人の選択として受けるから全額自己出資で受ける。一応交渉はしたけど、私の現ポジションではファンディングがもらえないと言われて仕方なかった。今は研修日としてできるか(研修日になれば給料がもらえる)、あとは奨学金の申請をしているところ。まだ永住権を取得していなくても、勤続年数を満たしたおかげで現地人と同じ学費にしてもらえたのが助かった。

今は学びを最大限にするために、コース前の自己学習に力を入れているところ。真冬に始まるから体調に気を付けて過ごしたい⛄
永住権まで、あと1年
今年でやっと永住権まであと1年になった。3年はあっという間だったけど、残りの2年がものすごく長く感じる。
イギリスの永住権はポイント制ではなく、ビザによって所定の滞在年数を満たす必要がある。私のビザは医療者用で他のビザより優遇されているけど、滞在がビザ(仕事)に依存していることで色々と進路を制限されることが多い。ビザと永住権については、移住前に調べておけばよかったことのひとつなので、またブログで書きたいと思う。

永住権を取得したあとの計画を立てていて、それを実現すること、ブログでシェアできるのが楽しみ。ここまで来るにも頑張ったから、永住権までの残りの1年も楽しく過ごしたい。
コストカットが進む国営医療
私が入職した2021年と比べて、現在の国営医療サービス(NHS)はこれまでに経験したことのない資金不足を経験している。特に人件費削減が目に見えて進んでいて、採用抑制・採用停止・院内採用のみ・一部病棟やサービスの閉鎖などかなり厳しい状況になっている。
求人数が激減したので、おそらく全体的な離職率は下がり、転職やキャリアアップの競争率は増していると思う。この傾向はイギリス全土で起こっていて、地方都市、郊外に行くほど求人数は少なく競争率が激しい。
参考:Hospitals in England reducing staff and services as part of NHS ‘financial reset’
5年目の目標
5年目の目標は、3つ。
ヒューマンスキルを磨く
これから成長していくためには、ヒューマンスキルが一番重要だと実感したので、日々ヒューマンスキルを磨く1年にしたい。看護師・管理職経験者であるNバクさんの著書とYouTubeは本当に有益で学びがたくさんある。
大学コースを修了、学んだ内容を臨床で実践する
コースや大学についてはまたブログでシェアします!
人脈を広げる
5年目はNHS外の勉強会に参加する機会を増やす予定。年内に初めて学会に参加するので、知識とともに人脈が広がるのが楽しみ。そして看護つながりで新しくできた友達と会う予定があるからそれも楽しみにしている。
5年目も元気に、そして健康に気を付けて頑張ります。