イギリス国営病院の教育
スタディ・デイとは
イギリスの国営病院(NHS)で働くと、スタディ・デイという病院または外部機関が主催する研修に参加することができる。
私が勤める病院では、年に最大10回までスタディ・デイを受けることができる。スタディ・ディは勤務とみなされ勤務時間内に行われ給与も支給される。
私の病院では、基本的に師長がスタッフの経験に合わせて各スタディ・ディを振り分けられる。どのようなスタディ・デイがあるのか調べて自ら申し込むこともできる。
今回は、今まで受けた看護師向けのスタディ・デイについてシェアしていきます!
採血・点滴ルート確保
イギリスでは、基本的に採血と点滴ルート確保は看護師の仕事ではない。経験の有無や歴に関わらず、規定の研修を受けて技術をチェックしてもらう必要がある。
解剖生理、合併症やリスクについての座学の授業を受けたあとは、実技練習をした。参加者で実際に取り合うことはなく、トレーニング用のモデルを使って練習を行った。
研修を受けたあとに採血・点滴ルート確保ができるようになり、経験のあるスタッフからの実技チェックを受けて合格すれば実施できるようになる。
患者安全について
看護師系のスタディデイもあれば、全医療スタッフ向けのものもある。このスタディ・デイは、人的要因の視点から患者安全を学ぶ内容だった。途中でグル―プワークをしたりなど、職業の壁を越えて学ぶことができておもしろかった。ほぼ一日中のスタディ・デイだったこともあり、軽食と最後にはアイスをもらって満足の一日になった。スタバのドリンクは持参。
患者安全の資料
スタディ・デイの軽食オンライン型のスタディ・デイ
新型コロナの影響でオンラインのスタディ・デイも広まっている。現在でもオンラインで可能な内容であれば、オンラインのまま継続されていて自宅から受けることができる。海外は基本的に交通費は支給されないため自宅で完結できるのは助かる。
スタディ・デイを担当する人たち
看護師向けのスタディ・デイは、より経験のあり教育に特化したスタッフが担当する。
NHSの病院では、各病棟に「エデュケーター」と呼ばれる教育担当者が配置されており、スタディ・デイの企画から実施までを担っている。また、院内には医師とクリニカルナーススペシャリスト(CNS)で構成されたチームがあり、その中のCNSが教育を担当する場合もある。病院によっては専用の教育センターが設けられており、そこに所属する看護師が勉強会を開催している。教える側も勤務として扱われ、勤務時間内に実施されるため、給与が支給される仕組みになっている。
おわりに
NHS病院は、スタッフの教育を支援するためのシステムが充実している。こういった研修はすべて無料で勤務時間内に行われ、給料をもらうことができる。看護師は生涯に渡り継続的に学んでいく必要があるため、こういった研修が充実しているのは有難い。
私が日本で看護師をしていたときは、勉強会は基本的に勤務時間外で新人のときは休みの日でも出勤しなければならないプレッシャーがあった。教える側は、勤務時間外での準備も含めるため負担も大きい。日本でもこういったスタイルの勉強会が通常になって欲しいと思う。

