英語学習

私の英語学習5年間の軌跡とおすすめテキスト

私が英語学習を始めたのは2015年の25歳のときでした。

英語を話せたらかっこいいという憧れから始まり、何か人生で頑張ったと思えるものが欲しいと思い、今日まで頑張った日々を振り返ると感慨深いものがあります。

私は、日本生まれ・日本育ちです。高校や大学の正規留学の経験や仕事で英語を使う機会もありません。主に独学を中心に学習を続けてきました。この5年間、海外で過ごした時間は短期留学(医療英語:4ヵ月間)、ボランティア(病院:3ヵ月間)のみです。

まったく英語を話せない状態からスタートし、5年の月日をかけてIELTS OA7.0+各セクション7.0以上を取得しました。その後も学習を続け英語学習6年目にIELTS OA 7.5を取得しました。

プロフィール プロフィール MARI|日英看護師・英語/IELTS講師   幼少~中学時代 幼い頃から英語と海外に憧れる。...

学習初期のワクワクした楽しい時間、上達を実感した瞬間、IELTS受験中の辛い日々…。紆余曲折を経験しながら英語学習をコツコツ続けてきました。

現在、たくさんの英語学習者が各々の学習法をSNSを駆使してシェアしています。私のレベルで英語学習法を紹介するのは恐れ多いですが、過去5年間の私の英語学習が誰かの役に立つことを願ってシェアしたいと思います。

英語学習の足あと

学習前の英語力

2001年:英検準2級取得
2010年:TOEIC425点 L/Rスコア不明

学生時代、英語だけは好きでよく勉強をしていました。得意科目と言えど、好きに毛が生えたレベルで英語はまったく話せませんでした。看護学生時代に受験したTOEICは分からない問題が多く、難しく感じたのをよく覚えています。

看護師免許を取得してからも英語とは無縁の生活をしていました。ですが、看護師3年目に外国人家族との出会いと友人のワーホリがきっかけで2015年から本格的に英語学習を始めました。

英語学習の指南書

私の英語学習は、英語上達完全マップ(以下、マップ)を抜きにして語ることはできません。学習開始から3年間はマップに沿って学習し、以降は自分の学習スタイルに応用しています。

マップには、初心者から上級レベルに到達するまでに必要な学習が体系的にまとめられています。著者の森沢先生は、自身の学習経験を元に英語教室を運営しています。そこでの指導経験がこのマップにも反映されているため実績と信頼のある英語学習法です。

森沢先生は、多くの日本人が英語を話せない理由について下記のように語っています。

多くの人は「学校で何年も英語を学習してきた」のではなく、「何年もぼんやりと英語の授業を受けてきた

この言葉を目にしたとき、頭をガツンと殴られた気分になりました。まさに自分のことであり、ぼんやりと学習していただけだったことに気付いたからです。英語が上達できるようにまずは英語の学習方法を知ることから始めました

おすすめのテキストを購入してとりあえず始めると、ぼんやりと学習しているだけになってしまいがちです。大人になってからの学習は、効果的な学習方法を理解しながら進めると上達が確実なものになります。

英語上達完全マップのトレーニング法

マップで紹介されているトレーニング法は、ぜんぶで8つです。こんなにあるのかと圧倒されるかもしれませんが、各トレーニングはレベルに合わせて学ぶ時期があるため一度に取り組むことはありません。

8種類のトレーニング法

  1. 音読パッケージ
  2. 短文暗唱=瞬間英作文
  3. 文法
  4. 精読
  5. 多読
  6. 語彙増強=ボキャビル
  7. リスニングトレーニング
  8. 会話

各章に書かれている説明を読み、マップが勧める順番通りに進めていきました。ひとつずつ学習を進めていくことでリスニング・リーディング・スピーキングの3技能をバランス良く伸ばしていくことができました。

中には合わない学習法もあり、学習方法を自己流に変えたり、一冊だけですが途中でやめたテキストもあります。他の方法で代用したりなど工夫しながら自分が楽しいと感じる英語学習を続けることを心掛けました。

今まで使用したテキストの一部

今まで使ったテキスト

音読

音読パッケージは、学習初期にとてつもない効果がありました。リピーティング、音読、シャドーイングを組み合わせ音読パッケージの練習は文法、英語のリズムを耳で覚える、中学レベルの単語を効率よく習得することができました。

まずは音読パッケージの初級編から。音読は自分のレベルよりやや下のレベルのものを選ぶことが重要です。初心者の方はまずは中学レベルの文法を一通りおさらいしてから取り組みましょう。中学レベルの英語をマスターするだけでTOEIC600レベル=初級者から卒業ができます。

音読パッケージ初級編の良さは、この本を一冊やるだけで必要な中学レベル単語までカバーすることができることです。

初級者レベルを卒業したら高校レベルの中級編に取り組みます。中級編に入る前に高校文法を一通り理解しておきましょう。

中級が終われば最後は上級編です。上級は英検準1級レベルのため中級との難易度の差があります。上級編に挑戦する前に単語帳DUOで単語を補強しておきます。

文法

文法書はいいずな出版のForestを使っていたのですが、残念ながら現在は絶版になっています。Forestのほかにも良い文法書はたくさんあるので私のおすすめをシェアします。

英文法書のベストセラー。イラストが多く説明が分かりやすいため特にどのレベルの方にもおすすめです。ある程度の中学レベルの文法知識がある方はキク英文法がおすすめです。必要な文法がコンパクトにまとまっていて7週間でマスターできるという忙しい人には効率のよい学習ができる文法書です。

一億人の英文法を理解が出来始めたらぜひ挑戦して欲しいのがGrammer in USEです。世界的な英文法書のベストセラーで解説と練習問題がセットになっているため文法の理解を確認できます。英文法を読んで理解しても、それを使う運用力が備わるかは別の話です。理解の確認のためにも文法は問題集を一冊、解くことを強くおすすめします

解説はすべて英語ですが、あえて英語で学ぶことで大量の英語に触れることができます。ユニットは145までとボリューム抜群ですが、各文法項目は2ページほどとコンパクトにまとまっています。

英文法をもっと詳しくやりたい人は徹底例解ロイヤル英文法に取り組むのもありです。こちらはイラストもなくシンプルな作りで上級者向けです。

単語帳

中学レベルの英文法と音読を終了したら単語帳に一冊して語彙を増やしていきます。初めての一冊にはDUOが最適です。例文の長さ、前後の繋がりは秀逸で単語帳界の中では突き抜けたクオリティです。DUOを終了すると語彙は6,000語になり、アカデミックな英語の長文が読みやすくなり、シットコムなどのドラマで聞き取れる単語が増えます。

DUOを卒業したらキクタン英検準1レベルで語彙のさらなる補強をします。DUOとレベルが近いためDUOで習った単語も出てきます。単語を機械的に覚える負担が減るため、DUOの次の単語帳として最適です。音とリズム重視のリスニング音声で学習もしやすいです。この単語帳をやることで語彙数は9000語まで増えます。

英検準1レベルの語彙数まで増やしたら、各英語試験の単語帳がおすすめです。TOFELではTOEFLテスト英単語3800 4訂版が定番の単語帳です。どちらの試験も特に関わりがない方にはキクタン【Super】12000語レベルが上級レベルにおすすめです。

スピーキング

中学レベルの文法の学習が進み、音読初級編が進んできたらスピーキング練習も進めていきます。英会話教室、オンライン英会話はあくまでも話す実践の場です。スピーキングも学習時間を設けて繰り返し練習していくことが上達の近道です。

私のスピーキングの土台は瞬間英作文によってできました。機械的で例文もつまらないのですが、この本を一冊終えたら魔法みたくスラスラと中学レベルの英会話ができるようになりました。嘘みたくスピーキングが上達します。自分でも明らかにスピーキングが上達して感動しました。騙されたと思ってやってみてください!この本が終わったらスラスラ話すための瞬間英作文シャッフルトレーニングをやってみてください。

瞬間英作文をしながら英会話、オンライン英会話を機会を増やし、1対1での会話をできるようにしていきます。

学習過程

開始時~3年間の学習記録を下記にまとめました。最初の3年間の学習は、多くの時間とエネルギーを捧げました。平均して多いときで3~5時間、少ないときでも1時間は毎日勉強しました。

学習過程

4年目以降は、IELTSを中心とした学習にシフトしていきました。IELTS学習は苦い経験でしたが、おかげでスピーキングとライティングが大きく向上しました。中級から上級への橋渡しは、IELTSやTOEFLなどの4技能を図るテストが役に立ちます。

まとめかたは英語上達完全マップを10ヶ月やってみたを参考にさせていただきました。

英語力の推移

レベルチェックとして学習初期はTOEIC、後半はIELTSを受験しました。各試験のスコアを表にしてまとめました。

1年目
  • TOEIC 570 (L350 / R220)
2年目
  • TOEIC 650 (L405 / R245)
  • TOEIC 750(L445 / R315)
3年目
  • IELTS OA 6.0
  • TOEIC 820(L440 / R380)
4年目
  • IELTS OA 6.5
5年目
  • IELTS OA7.0 
Mari
Mari
5年目にしてIELTS OA 7.0にを取得、科目別最高スコアはL8.0 R7.5 W7.0 S7.5を取得しました。

マップの英語力を解剖するでは、外国語として学習する英語の能力を大まかに7段階のレベルに分類しています。私の現在の英語力は、レベル5に近いです。

レベル5

英語で仕事、生活の会話全て流暢にこなせる。英語圏で暮らしても障害ほとんど無し。英語を話すことで疲れない。ネイティブ・スピーカーがスピードを落とさずに対等に話しかけてくるようになる。新聞・雑誌・ペーパーバックを寝転がって楽しんで読める。しかし、複数のネイティブ同士の非常にカジュアルな会話の中に投げ込まれたり、早口でぞんざいな発音で話される映画やテレビドラマを見たりすると半分程度しかわからない。英文を書くと構文的にはほぼ正確だが、冠詞、前置詞の間違いやネイティブからみると不自然な文体が混じる。TOEIC900点~満点。

海外で仕事をしたことがないためその点は当てはまりません。ざっくりとしたレベル分けのため同じレベルでも大きな差があります。著者の森沢先生は自身の英語力はレベル5としていますが、私の英語力は森沢先生に到底及びません。あくまでもざっくりとしたカテゴリー内での自己評価です。

5年間を振り返って

今思うこと

目標であったIELTS OA7.0を取得しましたが、私の英語力はまだまだだと感じます。たくさんの改善点があり、これからも努力が必要なことを日々身をもって実感しています。

今後の目標

今後の目標は2つあります。まず一つ目は、永遠に英語学習を続けることです。特にスコアなどの目標は決めていませんが、英語力をできる限り伸ばしていきたいと思っています。私の英語学習の道のりはまだ始まったばかりです。

そして二つ目は、海外で看護師として働く目標を実現させることです。これからは、自分が興味ある分野(看護)を英語で学んでいくことに力を入れたいと思っています。

2021年、海外で看護師になる目標を達成しました!現在はイギリスで看護師として働いています。

英語学習初心者の方に伝えたいこと

大人になってからの言語習得は、まとまった学習量と一定の時間が必須です。英語学習に魔法はありません。ある日突然ペラペラになる奇跡も起きません。地に足のついた学習法が英語上達への近道です。

そして、何より大切なことは、学習を継続することです。努力なしには何も実現することはできません。短期間でペラペラになれるという幻想は捨て、コツコツと勉強を重ねていきましょう!

おわりに

今回の振り返りにあたり、学習をしたこと・努力したことを強調しました。努力すれば必ず結果はついてきます。日本国内でも努力次第で英語を話せることはできます。私の学習方法は参考にならなくても「努力をすれば英語を話せるようになれるんだ!」という誰かの励みになれば幸いです。

ABOUT ME
Mari
Mari
日英看護師。2012年看護師免許取得。総合病院勤務を経てカナダへ医療英語留学を経験。2021年に渡英しイギリス看護師免許を取得。ロンドンNHS病院の循環器病棟に勤務。

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