Cape of Good Hope / 喜望峰
喜望峰は、南アフリカ・ケープ半島にあるアフリカ大陸最南西端の岬。広大な敷地には、ピクニック場、ハイキングコース、ビーチ、難破船跡など様々な魅力が詰まっている。雄大な岩肌の岬と美しい海の色は、息をのむ絶景で多くの観光客を魅了している。
喜望峰の歴史
1488年、ポルトガル人の探検家バルトロウ・メディアスに発見され、嵐の天候と荒海から”嵐の岬”と名付けられた。後にポルトガル王ジョアン二世が”喜望峰”に改名したと言われている。1498年にバスコ・ダ・ガマが喜望峰周りのインド航路を発見し、ここからヨーロッパからの貿易と移民が始まった。
入場料金(大人)
出身国により入場料金が設定されています。
南アフリカ | R76 |
特定のアフリカ諸国 | R152 |
その他の国 | R303 |
※2019.4.28現在
行き方
- ツアー
現地旅行会社が提供するツアー - 車
市内中心部から70km、約1時間半。道路整備は良く、標識もあるため運転しやすい。 - 電車(Metrorail、Southern Line)
一般的にMetrorailは、治安面や正確性で観光客におすすめできない。しかし、喜望峰へのアクセスとしてSouthern Lineは比較的安全で安価のため利用する観光客もいる。最寄のSimon’s Town駅までCape Town駅から約1時間20分。最寄り駅から喜望峰まで25km離れているためタクシーまたはUberを利用する必要あり。 - タクシーまたはUber
入場ゲートから喜望峰まで15km離れているため、ドライバーの入場料R135も支払う必要がある。
主な有名ツアー会社
- 団体ツアー:
City Sightseeing - プライベートツアー:
Springbok Atlas
Day Trippers
Rhino Africa Safaris
Cape Point Route
African Eagle Day Tours
Hylton Ross Tours
参考:Cape Point, How to get to Cape Point
いざ、喜望峰へ
市内中心部から車を走らすこと1時間半。ついに喜望峰の入場ゲートへ辿り着きました。入場ゲートからさらに15km車を走らせ、駐車場に到着しました。
駐車場から展望台まで徒歩で約20分の距離ですが、ケーブルカーで行くことも可能です。(事前オンライン購入可)
ケーブルカーを降りたあと、この旧灯台が目印の展望台を目指し階段を上っていきます。所要時間は約5分です。

この旧灯台は、1860年に海抜248mに建てられました。しかし高台にあり霧が発生しやすいため現在は使われておらず、ケープポイントを間近で見ることのできる展望台になっています。
歩いていくと、徐々にこの景色が見えてきます。美しい青い海のグラデーションと壮大な海の広さに圧倒されました。「こんな景色見たことない!」と心が高鳴りました。地図で見た喜望峰の形とまさに同じで驚きました。

ついに辿り着いた喜望峰を目の前にして、色々な感情が込み上げました。大西洋とインド洋がぶつかり、渦をまく海。果てしなく遠い場所から波が訪れ、岬とビーチにぶつかる音。その景色を見る私にふきつく風。壮大な自然を目の前にただ感動しました。

この景色を見て先人が”喜望峰”と名付けた意味がよく分かりました。私は内陸から見ましたが、探検家達は海からこの景色を見ています。長い航海の末、この地を発見した探検家たちは何を感じたのだろう。これだけ美しい岬を見たら苦労した旅路も報われたのではないかと想像しています。この大地に踏みおり、これからの希望に溢れていたに違いないと感じました。

半島南部は、自然保護区に指定されています。南アフリカ国花プロテアを始めとした花や植物類も楽しむことができます。
ケープポイント

展望台の近くには、主要な都市の方角と距離が書かれたポールが建っています。東京を探しましたが、残念ながらありませんでした。個人的にいつか追加されることを願っています。
新しい灯台
旧灯台の代わって1914年に海抜87m地点に新しい灯台が建てられました。この灯台も展望台から見ることができます。新しい灯台は南アフリカ沿岸で最も明るい光を放つそうです。

喜望峰に生息する動物

自然保護区には、ダチョウ、シカ、シマウマ、マングースなどの野生動物が生息しています。ここで注目したいのがバブーン(Baboon)です。主にアフリカに分布するヒヒです。バブーンは観光客の食べ物を目当てに襲うことがあります。車で行く場合はドアと窓を施錠をすること、バブーンの近くでは封の空いている食べ物を持たない、飲食をしないことが大切です。バブーンに食べ物を与えることは違法で罰金が課せられることもあります。
治安
自然保護区内は有料のため安全に観光することができます。車で行く場合は、きちんと施錠をして貴重品はトランク内に入れておきましょう。
おわりに
喜望峰は、美しさと壮大さを兼ね備えた景色です。都市部から車を走らせ、喜望峰まで辿り着くまでの胸の高鳴り。喜望峰を見たときの息をのむ美しさと壮大さ。アフリカ最南西端という感慨深い気持ち。ここに歴史的な要素が加わり、喜望峰はドラマチックなスポットになっています。この絶景を見た感動はいつまでも忘れられません。陸と海のどちらも楽しめる喜望峰は、南アフリカを訪れたら絶対にはずせない観光スポットです。
- 喜望峰とは-コトバンク
https://kotobank.jp/word/%E5%96%9C%E6%9C%9B%E5%B3%B0-51550 - Cape Point
http://capepoint.co.za/